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日鉄、助言役にポンペオ氏 トランプ前政権で国務長官


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 【ニューヨーク共同】日本製鉄は20日、トランプ前米政権で国務長官を務めたポンペオ氏を、米鉄鋼大手USスチール買収に向けたアドバイザーに起用したと明らかにした。11月の米大統領選を控えて買収が政治問題化する中、計画前進に向けて態勢を強化する。
 日鉄はポンペオ氏起用の理由について「(共和党と民主党の)両陣営から尊敬されている。米国の地政学上や安全保障上の課題について、他に類を見ない洞察力を持っている」とした上で「米国の経済と安全保障を強くしていくために、連携して対応することを楽しみにしている」とコメントした。
 日鉄によるUSスチール買収を巡っては、全米鉄鋼労働組合(USW)のほか、大統領選で共和党の正式候補となったトランプ氏も反対の立場を明確にしている。再選を目指すバイデン大統領よりもトランプ氏の優勢が伝えられる中、トランプ氏に近いポンペオ氏を起用することで、難局打開へ弾みを付ける狙いがあるとみられる。