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余暇 国内旅行が首位 23年 2年連続、コロナ前には届かず


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日本生産性本部は22日、2023年の余暇の過ごし方を調査した「レジャー白書2024」速報版を公表した。日帰りを含む「国内観光旅行」を1回以上した人の割合が前年比5・9ポイント増の48・7%となり、2年連続で1位だった。新型コロナウイルスが昨年5月に5類に移行したことも追い風となった。
 ただコロナ禍前の19年の水準である54・3%には届いておらず、担当者は「高齢者を中心にコロナ感染を不安視する人がいるためでは」と指摘している。
 国内旅行の年間平均費用は約13万3千円と、前年から約3万円増えた。宿泊や飲食費など物価・サービス価格の高騰が影響した可能性もある。
 2位は外食(39・2%、日常的なものは除く)で、前年の4位から順位を上げた。国内観光旅行と同じで、コロナ禍の影響が緩和したためとみられる。一方、3~5位は動画鑑賞(37・0%)、読書(36・3%)、音楽鑑賞(34・5%)が占め、室内で楽しめるものが根強い人気を誇った。
 調査は今年2月にインターネットで実施。「23年にどのような余暇活動に参加したか」を複数回答で聞き、全国の男女3303人から有効回答を得た。確定版は10月に公表予定で、市場規模なども示す。