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養殖バナメイエビ初出荷 金武・琉球キッカワ 4月に事業開始


養殖バナメイエビ初出荷 金武・琉球キッカワ 4月に事業開始 琉球キッカワの養殖施設を見学する出荷式の参加者ら=24日、金武町
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 【金武】石油プラントなどの保守管理を手掛ける琉球キッカワ(金武町、吉川(きっかわ)青良(せいりょう)社長)は同町でバナメイエビの陸上養殖事業を始め、水産業に参入した。24日、初出荷式を町内のホテルで開催。来月下旬から町内の飲食店や恩納村のリゾートホテルへ5千~1万尾の出荷を予定するなど独自ブランド「龍宮(りゅうきゅう)海老(えび)」として本格的な販売を進めていく。
 同社は安心、安全なエビの養殖や社会貢献などを目指し、5年前から試験を重ねてきた。完全循環式の養殖場で、4月に事業を開始。金武町でくみ上げた海水と植物性プランクトンなど天然由来のえさにこだわり、5~6ミリの稚エビを約3カ月で20センチほどに育てる仕組みで、1カ月10万~15万尾の出荷を見込む。
 吉川社長は出荷式のあいさつで「苦難の連続だった。沖縄発のバナメイエビのブランドを全国に向けて発信していきたい」と意気込んだ。
 養殖場は他企業がキノコを栽培していた施設を活用。来年度は既存の設備を使い、キクラゲの栽培も計画している。 (武井悠)