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関東沖縄IT協が定例会 社会課題オープンに


関東沖縄IT協が定例会 社会課題オープンに 「イノベーションとアジャイル手法の融合」をテーマに講演する野底土南二・一氏=23日、東京都内
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 【東京】首都圏のIT業界で働く県出身者の交流団体、関東沖縄IT協議会(今井恒子会長)の第60回定例会が23日、都内であり、コクヨの経営企画本部イノベーションセンター長に就任した野底土南二・一(のか・どなん)氏が「イノベーションとアジャイル手法の融合」をテーマに講演した。
 野底氏は1974年生まれ。那覇市出身のIT起業家。今年1月からコクヨに転職して新規事業を立ち上げた。ビジネス側とシステム開発の双方を短期、高速で設計、開発、テスト、改善といったプロセスを反復的なステップに分割し、短いスパンで開発を進めるアジャイル手法などを解説した。
 野底氏は、成功事例の手法をウェブなどでオープンにして社会へ還元するコクヨの姿勢を紹介した。「コクヨは漢字で書くと国誉。自分たちだけが助かればいいと思ってない。自社第一主義のエゴシステムから、ビジネスによる社会課題解決を図るというエコシステムへシフトさせることが肝要」と話した。
(山川夏子首都圏通信員)