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酷 暑 対策グッズ大売れ 小型扇風機や冷却ベスト


酷 暑 対策グッズ大売れ 小型扇風機や冷却ベスト ビックカメラ有楽町店の売り場に並ぶハンディファン=26日、東京都千代田区
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 連日の猛暑で熱中症の危険が高まる中、外出時に体温を効率よく冷やせるグッズが大売れしている。手持ちや首掛けタイプの小型扇風機が人気で、普段着でも使える冷却ベストも話題だ。酷暑対策として定番になりつつある。
 家電量販店のビックカメラでは、小型扇風機の売り場を年々拡大している。「ハンディファン」と呼ばれる主力の手持ちタイプは今年7月前半の売り上げが前年同期と比べて9割増だった。2千~3千円台が売れ筋で、首に掛けるタイプの「ネックファン」も好調だ。担当者は「性別や年代を問わず、あらゆる層に売れている」と話す。
 時計などの生活家電を手がけるリズム(さいたま市)はハンディファンの販売数量を昨年の5倍に増やしたが、既にほぼ完売した。卓上に置くサーキュレーターにも力を入れている。
 ソニーのウエアラブルクーラー「レオンポケット」は冷風ではなく、首の後ろに端末を密着させて体を直接冷やすのが特徴だ。最新機種は冷却性能が向上した。室温35度の環境で使うと、5分後に体表面温度を従来機種より約2度低い23度まで下げられるとしている。
 作業服大手のワークマンは、工事現場などで身につけることが多かった扇風機付きの長袖のジャケットやベストを、普段着でも使えるようなカジュアルなデザインでも展開する。昨年からは「ペルチェベスト」と呼ばれるベストそのものが冷える商品も販売し、消費者のニーズを捉えている。この商品は電気を通すと冷たくなるペルチェ素子という特殊な素材を使用し、冷蔵庫と同じ原理で冷却するという。