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災害毛布 名護市に100枚 青山商事、スーツをリサイクル


災害毛布 名護市に100枚 青山商事、スーツをリサイクル 渡具知武豊市長(左)に災害支援用毛布を贈呈した山根康一専務(中央)と、洋服の青山名護店の玉城忠店長=1日、名護市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】「洋服の青山」などを運営する紳士服大手の青山商事(広島県、青山理社長)は1日、スーツなどをリサイクルした災害支援用の毛布100枚を名護市へ寄贈した。同社は大規模な災害を経験した地域などに毛布を贈る取り組みを実施しており、昨年の台風6号の影響で大規模な浸水などが起こった名護市への贈呈を決めた。毛布の寄贈は名護市が全国で11番目で、県内では初めて。
 青山商事は、エコ活動の一環として、不要になったスーツを店頭で回収し、海外でのリユース(再利用)や車の断熱材、荷物の緩衝材としてリサイクルしてきた。2018年から全国的な自然災害が多発していることもあり、災害支援用の毛布を製作して全国の自治体へ贈呈する取り組みを始めた。
 毛布1枚は縦200センチ、幅140センチのサイズ。名護市は今後、贈呈された毛布を災害時の避難所として指定されている、市中央公民館や4カ所の支所で保管し、利用する。
 贈呈式で青山商事の山根康一専務は「災害対策をしても、温暖化の影響などもあり、台風は年々大きくなり、苦労していると思う。災害が起こった際に利用してもらえると幸いだ」と話した。毛布の目録を受け取った渡具知武豊名護市長は「(毛布の寄贈は)防災体制の強化、市民の安心安全につながるものだ」と感謝した。 (池田哲平)