有料

東証急落、2216円安 米景気減速、円高懸念


東証急落、2216円安 米景気減速、円高懸念 日経平均株価の下落幅ランキング
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 2日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は急落し、前日比2216円63銭安の3万5909円70銭で取引を終えた。下げ幅は、1987年の米国株式相場の大暴落「ブラックマンデー」翌日に記録した3836円に次ぐ歴代2番目の大きさだった。米景気減速が日本経済に悪影響を及ぼすことへの警戒感に加え、外国為替市場の円高進行で輸出企業の利益が減るとの懸念から幅広い銘柄が売られた。 (6面に関連)
 2日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落して始まり、前日終値比の下げ幅が一時500ドルを超えた。
 株価下落に伴って株式を持っている人の金融資産が目減りするため、個人の消費下振れにつながる恐れもある。
 2日の東京市場では輸出関連株を中心に幅広い銘柄で売りが膨らみ、終日全面安の展開。平均株価への影響が大きい半導体関連株も軒並み売られ、相場を押し下げた。終値の下落率は5・8%。1日からの2日間で計3192円下げ、連日の急落となった。
 東証株価指数(TOPIX)は166・09ポイント安の2537・60。出来高概算約29億7千万株。
 海外投資家を中心に、日銀の金融政策に関して追加利上げの先行きに対し既に不透明感が出ていたところに、追い打ちで米国景気の後退への警戒感が強まり、売りが広がった。
 7月30~31日に日米で金融政策を決める会合が開かれ、日銀は利上げを決定した一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は9月にも利下げするとの観測が高まり、円高ドル安の動きが加速。2日の東京外国為替市場は1ドル=148円台を付ける場面があった。
 2日のニューヨーク市場では一時1ドル=147円台前半を付けた。