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為替介入5兆9185億円 4月29日、過去最大


為替介入5兆9185億円 4月29日、過去最大 近年の政府・日銀による為替介入
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 財務省が7日発表した為替市場介入の実績によると、政府、日銀は4月29日に5兆9185億円の円買いドル売り介入を実施した。1日当たりの円買い介入で過去最大となる。急激な円安ドル高をかつてない巨額の介入で食い止める狙いがあった。5月1日にも3兆8700億円の円買いドル売り介入に踏み切った。
 財務省は既に4月26日~5月29日の介入総額が9兆7885億円だったことを公表。8月7日は4月1日~6月30日の実施日と日別の介入額を発表した。これまでの過去最大の円買い介入は、2022年10月21日の5兆6202億円で、このときもドル売りだった。
 円相場は24年4月29日に一時1ドル=160円台まで急落した後、急上昇した。5月1日の米ニューヨーク市場でも荒い値動きとなった。政府、日銀が介入を実施したとの見方が広がっていた。
 財務省は6月27日~7月29日に5兆5348億円の介入を実施したことも公表済みだ。4月29日と5月1日の実施分を合わせ、24年の介入総額は分かっているだけで15兆3233億円に上る。