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東証続伸、414円高 円は急落、一時147円台


東証続伸、414円高 円は急落、一時147円台 最近の日経平均株価の変動
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 7日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は乱高下し、続伸して終わった。終値は前日比414円16銭高の3万5089円62銭だったが、取引時間中に900円超下げる場面もあり、荒い値動きが続いた。日銀の内田真一副総裁が北海道函館市で開いた講演で追加利上げに慎重な姿勢を示し、東京外国為替市場では円相場が一時1ドル=147円台の円安方向に振れた。
 今週5、6日にそれぞれ過去最大となる4451円安の下げ幅と3217円高の上げ幅を記録した平均株価は、7日も大きく変動し、この日の高値と安値の差が2100円を超えた。円相場も対ドルで一時3円近く急落。金融政策を巡り市場はまた揺れた。
 東証株価指数(TOPIX)は55・00ポイント高の2489・21。出来高は約32億9500万株だった。
 前日に急騰した平均株価は7日朝に売り込まれていたが、内田氏の発言が伝わった後に急上昇した。追加利上げの見送りで円高が一服するとの見方が強まり、輸出株が上昇した。内需関連にも買いは広がった。上げ幅は一時1100円を超えたものの、終盤は伸び悩んだ。
 国内証券の関係者は「内田氏の発言は円高をいったん止めるだろうが、効果がいつまで続くかは不透明だ」と話した。