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政府借金最大1311兆円 6月末、物価高対策で増


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 財務省は9日、国債と借入金、短期証券を合計した政府の借金が6月末時点で1311兆421億円になったと発表した。3月末から13兆8805億円増え、過去最大を更新。初めて1300兆円を超えた。物価高対策などに伴う歳出拡大を税収だけでは賄えず、借金が膨らむ状況が続いている。
 国の借金の内訳は、国債が3月末時点より3兆348億円増の1160兆1357億円。このうち償還や利払いに主に税収を充てる「普通国債」は5兆9076億円増の1059兆5603億円だった。
 金融機関などからの借入金は2兆1540億円減の46兆4073億円。一時的な資金不足を補うために発行する政府短期証券は104兆4991億円で、12兆9998億円増えた。
 政府は借金とは別に、公共性の高い事業を行う独立行政法人などの債務を保証しており、保証債務の金額は2730億円増え、29兆8154億円だった。
 財務省は政府の借金が2025年3月末に約1456兆2千億円に達すると試算している。