【ニューヨーク共同】米アップルは8日、欧州連合(EU)域内で、アプリ市場「アップストア」の利用条件を秋に変更するとアプリ開発企業に通知した。アップストア以外でも製品を購入できると企業が消費者に伝える機会を拡大する。IT規制「デジタル市場法(DMA)」に違反しているとのEU側の見解を踏まえ、巨額の制裁金が科されるのを回避する狙い。
アプリ開発企業はより安い料金を提示しているアップストア以外のアプリ市場やウェブサイト、アプリなどに購入者を誘導しやすくなる。アップストア以外で購入する場合の価格の宣伝もできるようになる。
例えば、iPhone(アイフォーン)利用者がアプリの購入を検討している場合、アップストアと外部の価格を比較できるようになり、選択肢が増える。
アップルは欧州で3月から、アップストア以外からもダウンロードを認めたが、欧州委員会は対応が不十分だと判断。アップストア以外で製品が売れた場合、開発者に求める手数料も過大だと問題視している。
アップルには反論や対応の機会が与えられている。
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アプリ市場の 利用条件変更 アップル、EUで
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琉球新報朝刊