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富士ソフトが非公開化へ ファンド5000億円超で買収


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 システム開発の富士ソフトは8日、株式を非公開化する方針を発表した。米投資ファンドKKRが株式公開買い付け(TOB)を行い、全株式の取得を目指す。買収総額は約5583億円となる見通し。TOBが成立すれば上場廃止となる。安定株主の下で長期的な視点で成長を図る。
 富士ソフトを巡っては、大株主のシンガポールの資産運用会社3Dインベストメント・パートナーズとの対立が続いてきた。富士ソフトによる企業価値向上の検討過程に3Dが疑問を示し、3月の株主総会では3Dが監査役の選任を株主提案する一方、富士ソフトの取締役会は提案に反対し、総会で否決した。