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琉銀が増収増益 4~6月期 市場部門、大幅伸長


琉銀が増収増益 4~6月期 市場部門、大幅伸長 琉球銀行(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 琉球銀行(島袋健頭取)が13日発表した2024年4~6月期連結決算は売上高に当たる経常収益が前年同期比13・3%増の177億6900万円、経常利益は同76・9%増の29億1600万円だった。純利益は同78・6%増の20億2900万円。外国債券の利回りが低下し、調達コストが減少したほか、株式売却益などの市場部門損益が大幅に伸びたことなどが5期ぶりの増収増益に寄与した。

 銀行単体の経常収益は前年同期比15・1%増の118億5400万円、経常利益は同約2倍の26億5100万円、純利益は同約2倍の19億1800万円。本業のもうけを示すコア業務純益は同96・5%増の17億7900万円だった。大口未収利息の回収があり、資金利益が伸びたほか、事業承継などの法人コンサル、相続関連業務の個人コンサル、カード業務といった重点3事業が好調に推移した。

 市場部門損益は国債残高増加による利息配当金増加に加え、外債調達コスト減少と株式売却益増加を背景に同3・5倍の15億4400万円だった。

 増益を見通す通期予想は据え置いた。同行の山入端裕哉総合企画部長は「4月以降、金融機関を取り巻く状況が変化した中では及第点」と評価。その上で「市場金利動向への対応が非常に重要になる。見誤らないよう取り組んでいきたい」と述べた。 

(当間詩朗)