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東証続伸、3万6000円回復 1207円高、警戒和らぐ


東証続伸、3万6000円回復 1207円高、警戒和らぐ 日経平均株価の推移(13日終値)
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 連休明け13日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅続伸した。終値は前週末比1207円51銭高の3万6232円51銭で、節目の3万6000円台を回復した。円相場が円安に振れ、輸出関連株に買い注文が入った。半導体関連株も値上がりし、ほぼ全面高の展開となった。前週は記録的な急落となったが、市場の警戒感はいったん和らいだ。
 終値で3万6000円を上回ったのは1日以来、7営業日ぶり。終値としての上げ幅は今年2番目の大きさだった。
 東証株価指数(TOPIX)は70・25ポイント高の2553・55。出来高は約20億9300万株。
 株式市場の重しとなっていた円高ドル安進行は連休明けにひとまず一服した。投資家に安心感が広がり、電機や機械、自動車など輸出関連株が買い戻された。前週後半は決算発表のピークで、好業績を示した銘柄が幅広く買われた。前日までの米国市場でハイテク株主体のナスダック総合指数が好調に推移した流れも引き継いだ。
 平均株価は前週、米景気減速への懸念を背景に乱高下した。8月5日に史上最大の下げ幅となる4451円安を記録し、翌6日は一転して過去最大の上げ幅に当たる3217円高で取引を終えた。
 一方、投資家の注目する米消費者物価指数(CPI)の発表を14日に控え、市場の一角には様子見ムードもあった。イランによるイスラエルへの報復攻撃が近く実施される恐れがあるとの警戒感もくすぶった。