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群雄割拠の韓国コスメ コンビニ、若年層に好評


群雄割拠の韓国コスメ コンビニ、若年層に好評 ローソンが販売する「rom&nd(ロムアンド)」との共同開発商品の売り場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 コンビニ各社が韓国コスメを販売し、群雄割拠の様相となっている。コストパフォーマンス(費用対効果)に優れた化粧品が交流サイト(SNS)を中心に10~20代に好評で、店舗によって発売直後に完売となる例もある。高齢化が進む中、コンビニは韓国コスメを武器に若年層の取り込みを図ろうと躍起だ。
 セブン―イレブン・ジャパンは今年春、韓国の化粧品ブランドCLIO(クリオ)が手がける「twinkle pop(トゥインクルポップ)」の商品を発売した。千円程度の口紅やアイシャドーなどを複数の色で展開し、SNSを中心に話題となった。
 国内ブランドの化粧品は既に販売していたが、韓国コスメが加わったことで、化粧品の売り上げは急増。担当者は「(狙いでもあった)若者の来店のきっかけになっている」と手応えを感じている。韓国コスメは新商品の開発スピードが早く、新しい物を取り入れたい若者の需要を取り込めるという。
 ローソンも昨年春、韓国の化粧品ブランド「rom&nd(ロムアンド)」と共同開発した商品を発売。通常1500円~3千円帯のロムアンド商品のサイズを3分の2程度にして、千円程度で展開したことで「お試し買い」でも求められた。2カ月分を想定した30万個が3日で完売し、一部店舗では即時に売り場からなくなった。
 矢野経済研究所によると、韓国からの化粧品輸入額は2022年に775億円に達し、フランスを抜いて首位となった。コンビニの韓国コスメは手軽に買えるためリピーターも多いとされ、今後も市場の拡大が見込まれる。

ローソンが販売する「rom&nd(ロムアンド)」との共同開発商品の売り場