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検索AI要約、日本でも グーグル、誤情報懸念も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】米グーグルは15日、検索結果を生成人工知能(AI)が要約する新機能「AIオーバービュー」を日本や英国など6カ国で順次始めると発表した。検索の利便性の向上が期待されるが、間違った情報の表示や、著作権侵害を懸念する声もある。
 AIオーバービューは利用者が質問を入力すると、AIが検索結果を要約した回答を作成。例えば「結婚式に出席できない場合のお祝い」と入力すると、相場について「友人や知人の場合は5千円から1万円程度」などと解説した回答が一番上に表示される。引用元のリンクも示され、追加の情報を集めやすくなる。
 米国で5月に提供を開始し、今回は日英やインド、インドネシア、メキシコ、ブラジルを追加。各地の言語に対応する。
 生成AIを使った検索では「チャットGPT」を手がける米オープンAIが新たな検索サービス「サーチGPT」の試験運用を開始。ソフトバンクと提携して日本でサービスを提供する米新興企業のパープレキシティも利用者を増やしている。
 生成AIを巡っては、報道機関などが著作権侵害で関連企業を訴える事例が起きているほか、誤った回答をAIが生成し拡散してしまうケースがあることも課題となっている。