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東南ア6カ国 プラス成長 4~6月 インドネシア5%台


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【シンガポール共同】東南アジア主要6カ国の2024年4~6月期の実質国内総生産(GDP)成長率が19日、出そろった。輸出や個人消費が貢献し、各国ともプラス成長を確保した。2カ国は前期(1~3月期)よりも成長率が縮小した。
 域内最大国インドネシアは前年同期比5・05%増となった。輸出やGDPの5割超を占める個人消費に支えられ、3四半期連続で5%台を維持したが、政府支出の縮小で前期に比べ低い伸びにとどまった。スリ・ムルヤニ財務相は「持続的成長を確保する」ため、景気刺激策を導入する考えを明らかにした。
 自動車産業が集積するタイは、製造業の回復や輸出が寄与、2・3%増加した。鉱業も好調だった。フィリピンは6・3%増で23年1~3月期以来5四半期ぶりの高成長を記録。インフラ整備の公共事業を中心とした政府支出が伸長した。
 電子・電機部品が強いベトナムは製造業や輸出がけん引し、6・93%増。マレーシアは輸出や家計の消費に支えられ5・9%増だった。
 シンガポールは2・9%増で前期(3・0%増)に比べて伸び率がわずかに縮小した。