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日産全工場、働き方柔軟に 負担少ない業務、座り作業も


日産全工場、働き方柔軟に 負担少ない業務、座り作業も 日産自動車の工場でいすに座ったまま部品の組み付け業務に当たる作業員=福岡県苅田町
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日産自動車は23日、車両の組み立てなどを担う工場の作業員がより柔軟に働けるようにする取り組みを、2024年度から国内全工場で順次導入すると明らかにした。育児や高齢を理由にフルタイム勤務が難しい人材に配慮し、現場の労働力不足に対応する狙いだ。
 この取り組みは「スマート工程」と呼ばれ、福岡県苅田町の工場で21年度に始めた。海外工場も25年度から正式に導入する。30年を目安に取り組みの利用が見込まれる人数を精査した上で展開を進める。
 工場の勤務体制づくりの自由度を高めるため、メインラインの作業を一部切り出して部品の組み立てを担う「サブライン」を設け、サブラインの部品在庫を一定程度持つようにする見直しなどを今後進める。これまでの取り組みで、本格的な作業に携わる時間を減らし負担の少ない業務の時間を増やせるようにした。エンジンルームへの部品の組み付けで腰を曲げるなどの動作が続く負担を和らげるため、座ったまま作業できるいすも導入した。