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治験関連文書 AIで作成 富士通、新サービス


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 富士通は26日、人工知能(AI)を活用し、新薬の開発に必要な臨床試験(治験)の文書を自動で作成するサービスの提供を始めた。製薬会社が治験業務にかける時間を短縮し、海外で承認された新薬が国内で実用化されない「ドラッグロス」問題の解消につなげる。
 治験の実施計画書などは手作業で作成されることが多く、治験開始まで数カ月かかることが課題になっているという。生成AIの基盤となる「大規模言語モデル(LLM)」を治験に特化し、作成時間を従来の半分ほどに短縮できる。
 製薬会社が治験の条件に合致する患者を見つけやすくするシステムも、米スタートアップ(新興企業)と提携して構築する。