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那覇に新事業所設立 キンドリル社 ITインフラ構築


那覇に新事業所設立 キンドリル社 ITインフラ構築 新たな事業所を開設した(左から)キンドリルジャパンのイングラム・ジョナサン社長、キンドリルジャパン・スタッフオペレーションズの白濱聡社長=26日、那覇市安里
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 ITインフラの構築や運用を手掛けるキンドリルジャパン(東京都)は8月、那覇市安里のさいおんスクエア内「カーゴス」に新たな事業所を開設した。同社の日本全国での営業活動の支援や、財務・購買などに関わるバックオフィス業務を担う。グループ会社のキンドリルジャパン・スタッフオペレーションズ(同)が管轄する。
 キンドリル社は日本IBMからITインフラのサービス部門を引き継ぎ2021年に設立された。世界60カ国で事業展開し、売上高が2番目に大きい日本では金融や保険、製造業など各業種で大手を含めサービスを提供している。沖縄での事業は日本IBMの子会社が02年から手掛けてきた業務を引き継いだ。
 沖縄には2拠点あり、市内の別事業所では顧客のデジタル環境整備や、生成AI導入などをサポートするヘルプデスク業務を担う。キンドリルジャパンのジョナサン・イングラム社長=写真左=によると、IBMから独立したことでアマゾンやグーグルなど他社のクラウドサービスとも連携しやすくなり、業務領域が拡大している。
 ジョナサン社長は「ビジネスの拡大は沖縄にも波及効果をもたらすと思う。日本の成長とともに、沖縄のチームにも成長してもらい地域の経済活性化に貢献したい」と語った。現在も沖縄での採用活動を続けているという。 (當山幸都)