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自動車大手8社 世界生産が微減 7月


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 自動車大手8社が29日発表した7月の世界生産台数は、前年同月比0・5%減の204万8222台だった。主に中国で電気自動車(EV)に強みを持つ現地企業との競争激化により販売が低調となったことで、トヨタ自動車や日産自動車など5社が前年実績を下回った。国内生産は認証不正問題の影響が一服し、各社ともおおむね堅調だった。
 日産の世界生産は中国で小型セダン「シルフィ」が振るわなかったことが響き、12・5%減の23万7462台に落ち込んだ。減少率は5社で最も大きかった。
 トヨタも中国で前年を下回ったが、北米や欧州は堅調で0・6%減にとどまった。国内生産は0・1%増の30万9118台。認証不正を受け6月から「ヤリスクロス」など3車種の生産を停止しているが、リコール対応で停止していた「プリウス」の生産が6月中旬に再開したことなどから前年並みとなった。
 8社の国内生産は2・9%増の76万4547台。世界販売は0・1%増の201万7281台だった。