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24年上半期 出生数35万人 前年同期比5.7%減 通年70万人割れも


24年上半期 出生数35万人 前年同期比5.7%減 通年70万人割れも 出生数の推移
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 厚生労働省が30日公表した人口動態統計の速報値によると、2024年上半期(1~6月)に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は、前年同期比5・7%減の35万74人だった。比較可能なデータがある1969年以降、上半期として最少。速報値には外国人を含む。少子化傾向がこのまま続けば、外国人を除いた通年の出生数は、初めて70万人を割る可能性がある。
 新型コロナウイルス禍で結婚する人が大幅に減ったことや、未婚や晩婚が広がったことなどが影響したとみられる。
 23年上半期の出生数は37万1052人で、22年同期比3・6%減。今回は減少率が拡大した。23年通年の出生数は速報値で75万8631人。速報値から外国人を除いた「概数」は72万7277人で過去最少だった。
 24年上半期の死亡数は1・8%増の81万1819人で、出生数と差し引きした自然減は46万1745人だった。婚姻数は24万8513組で、0・9%増えた。人口減で働き手や消費者が少なくなれば、企業や自治体はサービスを維持できなくなる恐れがある。