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景況 10カ月連続「回復」 おきぎん経研 7月、個人消費好調


景況 10カ月連続「回復」 おきぎん経研 7月、個人消費好調
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 おきぎん経済研究所は30日、7月の県内景況を発表し、10カ月連続で「回復している」との判断を維持した。個人消費は好調で、建設は民間関連が一部弱含むものの、公共関連は堅調に推移した。観光関連はインバウンド(訪日客)の増加などもあり、主要3項目の判断をそれぞれ据え置いた。
 【個人消費】全店ベースのスーパー売上高は前年同月比3・0%増で26カ月連続で前年を上回った。家電を含む家庭用品は同8・6%増で店舗数の増加や省エネ施策の効果がみられた。百貨店売上高も同0・7%増で13カ月連続で前年同月を上回った。
 【建設】公共工事請負金額は前年同月比2・2%増だった一方で、年度累計の民間等元請受注は前年同期比19・8%減となった。持家の着工戸数の減少傾向は続いているが、北部を中心に貸家は順調に推移しているという。担当者は先行きについて「住宅投資は貸家を中心に底堅く推移していくのではないか」との見方を示した。
 【観光】ホテル稼働率は夏休みシーズン到来を背景にシティー、リゾート、ビジネスはいずれも前年同月を上回った。宿泊収入は前年同月比8・1%増で2カ月連続で前年を上回った。 
  (当間詩朗)