コメが品薄になり、2024年産米の店頭価格も高騰しています。
Q なぜですか。
A 新米が本格的に出回る前の8~9月は端境期と呼ばれ、年間を通じて在庫量が最も少なくなります。今年は、8月8日に初の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されたことや相次ぐ台風を受け、災害に備えたコメの買いだめが発生し、在庫量の減少に拍車がかかりました。
Q 昨夏の天候も影響していると聞きました。
A 23年産米は記録的な猛暑や渇水で精米時にコメが欠けるといった高温被害が出て、供給量が例年より少なくなりました。インバウンド(訪日客)が増え、外食などでコメの消費量が増えたことも品薄の一因です。
Q 農林水産省の対応は。
A スーパーへの納品が追い付いていないとして、9月6日、卸売業者などに対して円滑な流通を要請する通知を出しました。同様の通知は8月27日に続き2回目ですが、今のところ、目立った効果は出ていません。
Q 品薄はいつまで続きますか。
A 農水省は新米の約4割が9月末までに出荷されることを理由に、品薄は順次解消すると説明しています。
有料
端境期買いだめ 一因 コメ品薄Q&A
この記事を書いた人
琉球新報朝刊