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交通安全啓発へ新団体 電動キックボード、違反増で


交通安全啓発へ新団体 電動キックボード、違反増で 電動キックボードの運転イメージ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 電動キックボードのシェアサービス事業者などが、安全啓発活動を行う団体を新たに設立したことが10日、分かった。国の規制緩和で運転免許が不要となったことで利用が急速に広がり、信号無視などの交通違反が増えていることに対応する。
 新団体は「多様なモビリティの安全性向上推進協会」。「Bird(バード)」ブランドのサービスを東京と千葉の一部地域で展開するBRJ(東京)と、あいおいニッセイ同和損害保険が2日付で設立した。他のシェアサービス事業者も順次参加する見込みだ。
 具体的な活動としては、中学や高校、物流やタクシーの事業者に出張講義を行ったり、自治体などが開く試乗会に参加したりして、電動キックボードの乗車ルールを周知する。
 安全に関する検定も実施し、合格者には独自の免許を交付する事業を来年始める予定だ。
 電動キックボードは昨年7月の改正道交法施行で、16歳以上であれば免許なしで気軽に乗れるようになった。警察庁によると、電動キックボードに関連する交通違反の摘発件数は昨年7月から今年5月までに2万1千件を超えた。