大阪府の吉村洋文知事は10日、首相官邸で開かれた2025年大阪・関西万博に関する会合で、万博開催中に会場の隣で予定されているカジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の建設工事で生じる騒音や交通などの影響低減策を公表した。工事を中断せずに「万博とIRが共存して、万博の成功を収めたい」と述べた。
IRの工事を巡っては、日本国際博覧会協会(万博協会)や経済界が万博会期中の工事中断を要請。一方、中断すればIR開業が遅れる恐れがあるため、政府や大阪府がIRの運営事業者との調整に乗り出していた。
低減策は、多くの来場者が見込まれる休日などの期間に工事を休む日を増やす。大型重機を大量に使うくい打ち工事を一部延期し、ピークを万博閉幕後にずらして騒音や渋滞を防ぐ。政府や大阪府、万博協会、IR事業者で協調する会議を今後開くことも決めた。
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大阪のIR工事 万博へ影響低減 吉村知事が対策公表
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琉球新報朝刊