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4年半ぶり利下げへ FRB 物価沈静で景気対応


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 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は17、18両日、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。物価高が収まりつつある中、金融引き締め長期化による景気減速への対応のため、約4年半ぶりに政策金利の引き下げに踏み切る公算が大きい。市場は0・25%の利下げを有力視する。会合後に公表する経済見通しで利下げペースをどう予想するかも焦点だ。
 利下げを決めれば、新型コロナウイルス禍による経済低迷への対応として臨時FOMCを開き、事実上のゼロ金利政策の導入を決めた2020年3月15日以来。この会合では1%の緊急追加利下げと量的緩和の実施を同時に決めた。
 米国の歴史的な物価高は、その後の高金利政策の効果もあり、緩和している。FRBが重視する個人消費支出(PCE)物価指数は今年7月、前年同月比2・5%上昇となり、目標とするインフレ率2%に近づく。一方で失業率は悪化傾向で、雇用は減速している。パウエルFRB議長は8月の講演で、金融政策は「調整の時が来た。方向性は明確だ」と述べ、利下げを強く示唆した。
 国際通貨基金(IMF)のコザック報道官は12日の記者会見で、次回FOMCでの金融政策の緩和は「適切だ」と述べ、パウエル氏に同調する姿勢を見せた。
 大手取引所CMEグループが金利先物取引から算出した金利予想では、日本時間13日午後の時点で、来週の会合で利下げ幅が0・25%となる確率が0・5%となる確率を上回った。パウエル氏が会合終了後の記者会見で、追加利下げなど今後の政策方針をどう説明するかも注目される。