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浸水隠し運航で 管理者解任命令 JR九州高速船に国


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 国土交通省は17日、博多港(福岡市)―韓国・釜山を結ぶ高速船の浸水を隠して運航していたJR九州の子会社「JR九州高速船」に対し、海上運送法に基づく安全確保命令と、安全統括管理者・運航管理者の解任命令を出した。同法に基づく解任命令は初めて。国交省は、10月末までに再発防止策の報告を求めた。
 同社は、別の浸水トラブルの後に必要な検査を受けていなかったとして、昨年6月にも安全確保命令を受けていた。国交省は、現行体制では安全運航が困難で、解任命令が必要だと判断した。
親会社のJR九州は外部有識者で構成する第三者委員会を発足させ、隠蔽(いんぺい)の原因や事実関係の解明を進めている。結果がまとまり次第、関係者の処分に踏み切る方針だ。