那覇空港内で航空機整備を手掛けるMROジャパン(那覇市)が受託する航空自衛隊のF15戦闘機の洗浄が千機に達し、20日に同社格納庫で記念セレモニーが開かれた。高橋隆司社長は「官民共用空港のメリットを生かし、われわれがお手伝いできるところを探していき、双方がウィンウィンになれる関係を築いていきたい」とあいさつした。
同社は2021年1月から、塩害などによる機体の腐食を防ぐための空自の機体洗浄を受託。那覇空港に駐機するF15のほかT4、E2Cの3機種について、累計1370回以上の洗浄を手掛けてきた。このうちF15は今月6日に千機に達した。
セレモニーで、空自第9航空団の鈴木繁直司令は中国軍機の行動活発化などに触れ、MROへの洗浄委託について「日本の領空、沖縄の空を守る一翼を担っていただいている」と述べた。
(當山幸都)