【ワシントン共同】米商務省は23日、インターネット接続機能を備えた「コネクテッドカー(つながる車)」に使われる通信機器とソフトウエアについて、中国とロシアが関係する製品の輸入と米国内での販売を段階的に禁止すると発表した。車載通信機器を通じた違法な情報収集や遠隔操作を防ぐ狙い。自動運転車用ソフトウエアの輸入、販売も禁ずる。
自動車の通信や自動運転が急速に普及し、各国企業が技術開発にしのぎを削る中、遠隔操作などのサイバー攻撃に対処する必要性が指摘されている。
規制対象はこうした機器やソフトウエアを搭載した乗用車やバス、トラックなどの2027年モデル(26年製造分も含む)からで、農業用など公道を走らない車両は対象外。レモンド商務長官は「安全保障と国民のプライバシーに深刻なリスクをもたらす可能性がある」と指摘している。
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米が中ロ関係の車通信機禁輸へ 遠隔操作防ぐ狙い
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共同通信社