SOMPOホールディングスの子会社が、交流サイト(SNS)で実在する企業を装った偽アカウントの監視サービスを、法人向けに始めることが25日、分かった。こうした「成り済まし」を見つけると顧客に知らせ、偽アカウントの削除に向けた支援も行う。SNS利用者が個人情報や金銭をだまし取られる被害を減らし、顧客のブランドイメージを守る。
子会社はSOMPOリスクマネジメント(東京)で、SNSのリスク対策を手がけるリリーフサイン(東京)と連携する。
成り済ましの手口はまず、企業や著名人のものと誤認するようなアカウントをSNS上に開設。偽のキャンペーンを通じて利用者を「フィッシングサイト」に誘導するなどし、個人情報や金銭を詐取する。
サービスの名称は「SNSなりすましバスターズプラス」とした。X(旧ツイッター)とフェイスブック、インスタグラムを独自のITシステムで24時間監視し、偽アカウントを見つけると顧客に伝える。偽アカウントの削除に向けた対応に加え、利用者に注意を呼びかける広報活動なども支援する。
サービス加入の初期費用は11万円から、料金は月9万9千円からとなる。費用が別途かかるが、著名人が関係しているかのように見せかける偽広告の監視も行う。芸能事務所からの依頼も想定している。年3千万円規模の受注を目指す。
有料
SNS成り済まし監視 SOMPO系、削除支援も
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琉球新報朝刊