東北新幹線の東京行きはやぶさ・こまち6号が19日、宮城県の古川―仙台間を走行中に連結が外れ緊急停車したトラブルで、JR東日本は26日、原因の調査結果を発表した。運転台にある連結器を分離させるスイッチの裏側に製造過程で出たとみられる金属片があり、電気回路がショートして誤作動を引き起こしたと推定している。誤作動したのは、2013年に導入した日立製作所製のE6系こまち。JR東が他の同じ車種を全て点検したところ、日立と川崎重工(現川崎車両)が製造した計10編成で金属片が見つかったため除去した。金属片が残っていた経緯について、両メーカーと詳しく調査する方針。
JR東によると、19日のトラブル後にこまちの運転台周辺を細かく点検し、パネルに穴を開けた際などに発生する金属の切りくずがスイッチの裏側で見つかった。走行時の振動で端子部分に付着し、ショートして意図しない電気信号が流れたとみられる。スイッチの裏は通常、点検では確認しないという。
池田裕彦新幹線統括本部長は「多くの方にご迷惑をおかけした。改めて深くおわび申し上げる」と謝罪した。
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金属片で連結誤作動か 東北新幹線 スイッチ裏側で確認
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琉球新報朝刊