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東京のコメ類、41%増 消費者物価 49年ぶり上昇率


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 総務省が27日発表した9月の東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)で、コメ類が前年同月と比べ41・4%上昇した。伸び率は1975年9月以来、49年ぶりの大きさ。23年産米の流通量の減少と外食需要の拡大で品薄となったのが理由だ。
 景気指標として注目度が高い生鮮食品を除く消費者物価指数は107・3となり、前年同月比2・0%上昇した。伸び率は5カ月ぶりに縮小した。電気代とガス代の値上がりが、政府が補助金を再開した影響で抑えられたのが大きい。東京都区部の指数は全国の物価動向の先行指標となる。
 品目別では、生鮮食品を除く食料が2・8%上昇した。電気代と都市ガス代はそれぞれ14・1%、9・3%上がった。輸入品の牛肉は円安や海外での生産量減少で14・7%上昇した。猛暑で需要が高まったルームエアコンは17・8%上がった。