自動車大手8社が27日発表した8月の世界生産台数は、全社が前年同月比で減少し、合計は10・2%減の185万4160台だった。
最大手トヨタ自動車で認証不正問題が尾を引いたほか、中国市場で電気自動車(EV)に強みを持つ現地メーカーとの競争激化による販売減も響いた。世界販売も2・5%減の197万6864台だった。
トヨタの世界生産は、11・2%減の70万9571台だった。前年割れは7カ月連続。国内生産台数は22・2%減の18万5680台。認証不正のあった「ヤリスクロス」など3車種の生産を停止していたことや、台風10号の影響で8月下旬に国内全14工場の稼働を止めたことなどが響いた。
日産自動車の世界生産は、中国でスポーツタイプ多目的車(SUV)「エクストレイル」が振るわず、15・5%減の23万6016台。減少率は8社の中で最も大きかった。
中国での不振が続くホンダの世界生産は11・3%減の30万7870台、スズキは国内生産が減少したことが響き2・1%減となった。三菱自動車はタイが低調で10・5%減だった。
昨年認証不正が発覚したダイハツ工業の世界生産は14・8%減の12万3649台。足元では軽自動車を中心に生産が回復傾向だったが、8月は台風による生産停止の影響を受けた。
海外で部品納入の遅れによる生産減があったSUBARU(スバル)は4・0%減。マツダも1・6%減となった。
8社の国内生産は15・5%減の51万3187台だった。
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車8社、世界生産10%減 8月 認証不正、中国競争響く
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琉球新報朝刊