ゲーム業界へ興味を持ってもらおうと、大手企業が大学生らに向け、実際に開発で使うツールの開放や実践的なデザインといった実習を強化している。「制作の舞台裏」を体験することで、理系技術者やクリエーターの育成を支援し、業界全体の活性化を目指す。
カプコンは近畿大情報学部の学生30人を対象に、自社のゲーム開発ツール「RE ENGINE(アールイーエンジン)」を活用した実習を開催した。使い方を学んだ後、3人一組で企画から開発までを体験する内容だ。大阪市で8月29日に開かれた実習では、3年の酒谷哲平さん(21)が「ワープ移動などの要素を楽しめる作品にしたい」と開発に没頭していた。
基盤技術研究開発部の伊集院勝室長は、学生側から業務内容が見えにくいことが業界の課題だと指摘した上で「面白さを求めてやり直す過程も体験し、理解を深めてほしい」と話した。
ゲームセンターを運営するバンダイナムコアミューズメント(東京)は、人気CGキャラクターバンド「ポラポリポスポ」の衣装デザインや漫画を制作する職業体験を実施している。デザイン系の専門学校など計7校の学生や生徒が対象。
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ゲーム開発、学生が実体験 大手「舞台裏」の実習提供
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琉球新報朝刊