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「ずぼら調理」事故に注意 NITE 家電使用「事前確認を」


「ずぼら調理」事故に注意 NITE 家電使用「事前確認を」 調理家電による事故
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 時間対効果を意味するタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する人が増え、手間をかけない「ずぼら調理」に注目が集まる中、電子レンジなど手軽な調理家電を誤って使ったことによる事故が多くなっている。製品評価技術基盤機構(NITE)は「調理前に取扱説明書や商品パッケージの注意事項をよく確認して」と呼びかけている。
 NITEによると、2019年からの5年間で、調理家電の事故は494件起きている。うち死亡事故が4件、重傷が20件、軽傷が21件あった。原因が判明した事故のうち、4割以上で使用者による誤使用や不注意が関係していた。製品別では電子レンジやIHこんろ、電気ケトルや電気こんろが多かった。
 事故事例では(1)カップ麺を容器ごと電子レンジで加熱し、容器が爆発して電子レンジが破損した(2)取扱説明書で禁止されている「ゆで卵」を含むおでんを電子レンジで加熱、破裂して庫内のガラスプレートが割れた(3)鍋に規定より少ない油を入れIHこんろで調理していて出火し、やけどした―などがあった。
 NITEは電子レンジで禁止されている食品を加熱しない、こんろで揚げ物を調理する際は取扱説明書に書かれている油の量を守ってほしいとしている。