有料

1カ月半ぶりに円、一時149円台 NY市場


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】4日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=149円01銭を付けた。8月中旬以来、約1カ月半ぶりの円安ドル高水準。堅調な米雇用統計を受け米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げの観測が後退。石破茂首相が日銀の追加利上げに消極的な発言をしたこともあり、日米の金利差が当面縮まらないことが意識され、円売りドル買いが進んだ。
 来週には米消費者物価指数など米国の金融政策の行方を占う経済指標の発表があり、引き続き円相場を左右する一因となりそうだ。
 朝方発表された9月の米雇用統計は、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数の伸びが市場予想を大幅に上回った。米経済への楽観的な見方から、FRBの利下げペースが緩やかになるとの観測が広がった。