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合成燃料、製造設備を公開 2030年代の商用化目指す エネオス 水素+二酸化炭素


合成燃料、製造設備を公開 2030年代の商用化目指す エネオス 水素+二酸化炭素 ENEOSホールディングスが公開した、水素と二酸化炭素を原料とする合成燃料の製造設備=9月28日、横浜市
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 ENEOS(エネオス)ホールディングス(HD)は9月28日、水素と二酸化炭素(CO2)を原料とする合成燃料の製造実証プラントを横浜市で報道陣に公開した。原料から燃料までを一貫して製造できるのは国内初。陸海空運全ての燃料に使用可能で、2030年代の商用化を目指す。
 この日は、水素とCO2から化学反応を促進する触媒を使い合成ガスを製造したり、さらにガスを別の触媒に通して人工的な原油である「合成粗油」を精製したりする設備をお披露目した。合成粗油を加工し、ガソリンやジェット燃料などに変換する。
 原料として使う水素は再生可能エネルギー由来の電気で水を分解し、生産した。CO2の大半は産業排ガスから生成したものだが、1割程度は大気から回収している。
 現在の実証プラントの製造規模は1日当たり1バレルだが、商用化の段階では1万バレルに拡大する計画だ。2025年大阪・関西万博で、製造した軽油を使った車両の走行実証を予定している。
 取材に応じたエネオスHDの宮田知秀社長は「技術の進展を進めるとともに、どうすれば安いコストで造れるかを徹底的に追求する」と話した。