小売り大手6社の2024年8月中間連結決算が15日、出そろった。4社が増益で、百貨店2社が好調なインバウンド(訪日客)需要を追い風に過去最高益となった。スーパーは人件費の増加などで苦戦した。
百貨店の大丸や松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングは純利益が前年同期と比べ約2・3倍の290億円、高島屋は27・5%増の190億円で、ともに過去最高。訪日客に加え、日本人の富裕層による需要も押し上げた。
高島屋の村田善郎社長は15日の決算記者会見で「(足元では)円高の影響で訪日客需要は減速したが、国内客は順調だ」と述べた。
スーパーは、イオンが総合スーパー事業で人件費や設備費がかさみ、純利益は76・5%減の54億円だった。セブン&アイ・ホールディングス(HD)は34・9%減の522億円だった。
コンビニは、ローソンの純利益が7・7%増の349億円、ファミリーマートは97・8%増の654億円だった。
有料
小売り大手4社増益 百貨店好調、スーパー苦戦
この記事を書いた人
琉球新報朝刊