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損保代理店、規制強化へ 金融庁、BM問題受け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 金融庁は16日、中古車販売大手の旧ビッグモーター(BM)による保険金不正請求問題を受け、複数の損害保険会社の商品を扱う大規模な代理店への規制を強化する方針を固めた。代理店の事業所ごとに法令順守の責任者を置くなど管理態勢の整備を義務付け、法令違反の再発を防ぐ。損保業界の改革を議論する金融審議会の作業部会に規制強化案を示した。
 BMは店舗に併設する工場で事故車両を修理する際、故意に傷を付けて保険金の請求額を水増ししていた。損保各社は多数の自動車保険を扱うBMへの配慮から、保険金支払時の査定を簡略化するなど、法令違反を見抜く態勢が不十分だった。
 このため、代理店に内部監査の充実を求め、保険金の請求額を水増しできないようにする。損保各社には、営業部門と保険金の支払い部門を適切に分離し、代理店を厳しく監視させる。