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コメ高騰 31年ぶり高値 業者間 48%上昇、2万2700円


コメ高騰 31年ぶり高値 業者間 48%上昇、2万2700円 コメの取引価格の推移
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 農林水産省は18日、出荷団体と卸売業者が売買する際の価格を示す「相対取引価格」で、2024年産米の9月の全銘柄平均が玄米60キロ当たり2万2700円だったと発表した。データの発表元が異なる1993年に「平成の米騒動」で2万3607円を付けて以来、31年ぶりの高値。昨夏の猛暑で23年産米が品薄となった影響で、前年同月と比べると48%(7409円)上昇した。
 総務省が18日発表した9月の全国消費者物価指数で、コメ類は前年同月比44・7%上昇し、伸び率は49年ぶりの大きさだった。相対取引価格は、全国農業協同組合連合会(JA全農)を中心とする出荷団体などと卸売業者との取引価格で、小売価格が高止まりする可能性がある。
 24年産米の相対取引価格が大幅に上昇したのは、物価高で生産にかかるコストが増えたのも大きかった。
 23年産米は市場での流通量が例年と比べて減少した。猛暑でコメが白く濁るといった高温障害が発生して在庫が減ったほか、外食産業でインバウンド(訪日客)向けの需要が増えたためだ。さらに今年8月に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表され、台風が相次いだことで消費者の間で買いだめの動きが広がり、業者間の集荷競争が激化した。
 各地のJAグループがコメ農家に仮払いする「概算金」の提示額を、資材費の高騰などで前年と比べて増やしていることも背景にありそうだ。

 コメの相対取引価格 全国農業協同組合連合会(JA全農)など出荷業者が、コメの卸売業者に主食用米を販売する際の契約価格。玄米60キロ当たりで示され、スーパーなどの店頭価格にも一定の影響がある。農林水産省が規模の大きな出荷業者を対象に取引状況を調査し、各産地の主要銘柄ごとに毎月公表している。毎年9月分から、その年に収穫した新米の価格に切り替わる。