18日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落した。米景気の底堅さを好感した円売りドル買いが優勢となり、一時1ドル=150円27銭を付けた。8月1日以来、約2カ月半ぶりの安値。ただ急速な円安進行で政府、日銀による為替介入の可能性が意識されて円売りの勢いは鈍り、午後は150円近辺で売り買いが交錯した。
前日発表の9月の米小売売上高が市場の予想を上回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが緩むとの観測が広がって朝方は円売りが先行した。約2カ月半ぶりに150円台まで下落した。
その後、財務省の三村淳財務官による「市場の動向を高い緊張感を持って注視していきたい」との発言が伝わると円安は一服。午後は目立った材料がなく値動きは限られた。
午後5時現在は前日比32銭円安ドル高の1ドル=150円08~11銭。ユーロは16銭円安ユーロ高の1ユーロ=162円70~74銭。
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円下落、一時150円台 2カ月半ぶりの安値
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琉球新報朝刊