【ニューヨーク共同】経営立て直しを目指す米航空機大手ボーイングは28日、新株発行などで190億ドル(約2兆9千億円)規模を調達する方針を発表した。機体の品質問題に加え、ストライキの長期化で財務状況が悪化しており、新たな資金を調達し財務の立て直しと社債の格下げ回避を目指す。
ボーイングによると、資金確保のため普通株9千万株などを売り出す。売り出し価格は近く決定される見通し。
ボーイングの労組は、執行部が会社側と暫定合意した25%の賃上げを軸とする労働協約を否決し、9月13日からストに突入した。西部ワシントン州シアトル郊外の工場などが操業を停止し小型機「737MAX」といった機体の製造に影響が出ている。
会社側は35%の賃上げを含む新たな協約案を提示したものの、今月23日の組合投票で再度否決され、スト終結の見通しが立たない状態が続いている。
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米ボーイング 2.9兆円調達へ 新株発行で
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琉球新報朝刊