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全国有効求人 9月1・24倍


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 厚生労働省が29日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0・01ポイント上回る1・24倍で2カ月ぶりに上昇した。総務省が同日発表した9月の完全失業率(同)は前月比0・1ポイント低下の2・4%で、2カ月連続で改善した。
 有効求人倍率はハローワークの求職者1人当たり、何件の求人があるかを示す。人手不足で一定数の求人はあるが、最近は横ばい傾向が続く。厚労省の担当者は「円安を警戒して求人を控える企業も見られる」と話す。
 都道府県別で最も高かったのは福井で1・78倍。最も低いのは神奈川の0・90倍だった。
 完全失業者数は前年同月比9万人減の173万人で、減少は2カ月連続。「勤め先や事業の都合による離職」は1万人減の21万人、よりよい仕事を求めて転職などをする「自発的な離職」は3万人減の78万人だった。
 一方、働いていない人が職を求める「新たに求職」は1万人増えた。