日本政策金融公庫などは30日、事業承継による地域活性化をテーマにしたシンポジウムを松江市で開催した=写真。出席した丸山達也島根県知事は「後継者の不在率は県内でも高い状況にある。円滑な事業承継が社会にとって必要」と訴えた。
パネル討論では、山陰合同銀行(松江市)の山崎徹頭取らが登壇。山崎頭取は「後継者に株を譲るだけではなく、事業を残すために大手企業の傘下に入るケースもある」などと述べ、「事業承継の手段は多様化している」と強調した。
地元企業の事例なども紹介、アパレル事業を中心に取り組む石見銀山群言堂グループ(島根県大田市)の松場忠代表取締役社長は、グループ会社化をきっかけに「会社の歴史を継承する準備を進めた」と経験を振り返った。シンポジウムは公庫と山陰中央新報社の主催。11月26日には公庫と岩手日報社の主催で岩手県でも開催される予定。
有料
事業承継テーマ 松江市でシンポ 日本政策金融公庫
この記事を書いた人
琉球新報朝刊