東京電力は30日、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しで、採取装置の爪形器具を原子炉格納容器の底部に下ろし、少量のデブリをつかんだと発表した。今後、数日から1週間程度かけて、装置を格納容器から引き抜きデブリを回収する計画。デブリの取り出しは廃炉工程の最難関で、成功すれば2011年3月の原発事故発生後、初となる。
9月中旬に手順確認のためデブリを一度つかんでいたが、装置先端のカメラ2台が映らなくなったため中断。カメラの交換を経て、今月28日に再開した。
30日は午前10時ごろ作業を開始。格納容器内部で水平状態の採取装置を斜め下方向に伸ばし、容器底部にある「ペデスタル」と呼ばれる土台部分の内側まで進めた。装置先端の器具を釣り糸のように数メートル垂らし、カメラで状況を確認しながら小石状のデブリをつかんだ。
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福島第1 デブリつかむ 東電 1週間かけ回収予定
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琉球新報朝刊