東京商工リサーチ沖縄支店が1日発表した10月の県内企業倒産(負債総額1千万円以上)は前年同月比4件増の5件、負債総額は5億3700万円となった。景気回復などから件数は120カ月連続で1桁台だったが、コロナ関連の倒産が2カ月ぶりに発生した。
倒産した5件のうち、負債総額が1億円以上10億円未満の大口倒産は2件で、不動産売買業のTOMY Trust Company(浦添市、総額3億円)が過小資本、学生向けアルバイト紹介の学生情報沖縄(宜野湾市、1億6200万円)が販売不振でそれぞれ経営難に陥った。
同支店の担当者は金利上昇による資金繰りの難しさに触れ「賃上げ原資を確保できない企業では人材確保が難しくなっており、生産性が低下した企業の倒産や廃業の増加が懸念される」と分析した。 (新垣若菜)
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10月倒産は5件 負債総額5.3億円 東商リサーチ沖縄
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琉球新報朝刊