県酒造組合によると、琉球泡盛の総出荷量(アルコール度数30度換算)は2004年の2万7688キロリットルをピークに減少傾向にある。23年は海外向けも落ち込んでおり、ユネスコ無形文化遺産への登録で追い風に乗れるかが鍵となりそうだ。
県酒造組合のまとめによると、日本復帰50年の節目が重なった22年の泡盛の総出荷量は前年比で18年ぶりの増加となったが、23年は再び減少に転じ、22年比3・4%減の1万2865キロリットルだった。海外向けは米国や中国の落ち込みが響き、24年の輸出目標(100キロリットル)も達成が厳しい状況にある。
日本復帰に伴う激変緩和措置として続いてきた酒税軽減措置は32年の完全廃止が決まっている。無形文化遺産の登録は、国内外で泡盛の認知度向上の弾みになる。業界の活性化や輸出拡大につなげる方策が問われる。 (當山幸都)
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出荷量は減少傾向 登録追い風乗れるか鍵
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琉球新報朝刊