資格を礎に希望の道へ 石川学園 石川正一理事長【琉球新報デジタルPR特別企画】


資格を礎に希望の道へ 石川学園 石川正一理事長【琉球新報デジタルPR特別企画】
この記事を書いた人 琉球新報社

【プロフィール】
 いしかわ・まさかず 1944年生まれ、宜野座村出身。宜野座高校卒、琉球大学大学院法学研究科修了。税理士。90年学校法人石川学園の設立に伴い理事長就任。

―2023年を振り返って。

 コロナ下では学園の良さを直接お伝えする機会がなかったので苦労もしましたが、授業も含めて日常に戻り、日本の子どもたちに加えて沖縄で学びたいという留学生を多く受け入れることができています。18歳人口の減少は顕著ですが、当学園では数多くの資格取得の可能な学科を開講し、ノウハウを積んだ教師陣が熱心に指導に当たっていますので、学生数は安定しています。

 特に近年増えている留学生は、日本語と技能教育を並列して頑張っている学生たちで、就業意欲や検定の取得率がものすごく高いです。座学や指導の方向性なども彼らの習熟度に合わせるよう工夫しています。入国・出国や居住環境などにもできるだけ力になるようにしていて、勉強に集中できるよう生活面のフォローも行っています。また、彼らのコミュニティーで当学園への信頼も広がっているようでうれしく思っています。沖縄もコンビニエンスストアなどで留学生たちをよく見かけるでしょう。本学園の学生も多いので、「頑張っているかな」と顔を見に行ったりもしますよ。

—教育方針を教えてください。

 お預かりしている学生たちが希望の道へ進むことが一番の喜びです。私は高校卒業後、大学を出て、税理士になり、さまざまな企業とかかわる中で、世の中の仕組みを教えていただきました。税理士など専門の資格の大切さを実感し、資格を活かした社会貢献を実践してきました。

 世の中が変わっても資格を持つ意義は変わらないし、その資格を取得するためにものすごく勉強して、努力するんですよね。その努力の証明が、履歴書に書き込む各種資格だと思います。就職率も大きく違うので、希望への一歩でもあるんです。留学生も同様で、漠然と日本で働くというのではなく、各種検定資格があると当然信頼性が増しますよね。資格は人となりを表して信用度を上げ、子どもたちにとっては自信につながります。

—24年の抱負を教えてください。

 全国的なコンテストでも数多く表彰されており、学生の頑張りを誇らしく思います。そういったコンテストには臆することなく挑戦しなさいと話しています。他者との競争は努力の原動力であり、お互いが努力して、競い合って、成長していく。そして競争相手への気遣いや尊敬の心を忘れず、相手がいるから自分はチャレンジができるんだという感謝の心も育てていきたいですね。

 これは変わらず思っていることですが、社会に何人送り出すかではなくどういう社会人を育てるかが大事です。

 専門学校は技能教育です。取得した技術は普通の人ができないことができると認めてもらった証明ですから、中途半端ではだめです。自身の技能に誇りを持って、社会のために貢献する姿勢が大切だということを伝え続けていきたいと思います。「努力なくして成果なし。一にも練習、二にも練習、努力は天才を作る」のことわざがあります。学生の日々の努力がこれからの人生の礎になればと期待しています。