スピード感で変化対応 福山ホールディングス 福山一郎社長【琉球新報デジタルPR特別企画】


スピード感で変化対応 福山ホールディングス 福山一郎社長【琉球新報デジタルPR特別企画】
この記事を書いた人 琉球新報社

【プロフィール】
 ふくやま・いちろう 1973年生まれ、那覇市出身。琉球大学卒。2004年福山商事入社、17年取締役を経て18年5月に代表取締役社長に就任。22年6月に株式会社福山ホールディングス取締役社長に就任。

―2023年を振り返って。

 福山商事を中核に、沖縄工業商事、パズライン、福山建設が多角的に事業を展開しています。全社的な経営会議などで情報共有と連携強化を行っており、相乗効果を期待しています。

 福山商事は1951年に紙の卸販売として創業しましたが、コロナ下で紙離れが大きく進んだと感じています。紙の可能性を追求しつつも、デジタル分野を含む新規事業を進める商機だとも思っています。一方、酒類販売を主流に食料品を扱う沖縄工業商事は沖縄の観光業と比例して飲食店の活気が戻った事で業績も回復しており、グループ全体で補完し合う重要性をあらためて感じたところです。資材高騰とコロナにより、福山建設では請け負う公共事業の発注遅れなどの影響を受けてはいますが、民間工事を積極的に取り入れ、インフラ整備に必要な管工機材商社である福山商事とパズラインを含めた組織力でご提案をさせていただきながら、外的影響に左右されない強い体質を整えていきたいです。

—人材育成に積極的です。

 福山商事では育成に力を入れる「FUKUYAMAアカデミー」という社内教育プログラムを継続しています。ウェブで共有するコンテンツを視聴してもらい、視聴後にテストを行う事によって自社業務の理解を深めてもらっています。業務理解度を人事考課の参考にするなどして、社員が能動的にキャリアアップしてもらうための一助としています。また、フレキシブルな働き方が出来るよう、モバイルでの出退勤管理を導入しております。社員の貴重な時間を有益に使ってプライベートも充実させるワーク・ライフ・バランスが大事だと思っています。

—社会貢献に熱心です。

 創業者の経営理念である「県民の暮らしに奉仕する」が受け継がれた命題です。毎年、福山商事の期数に合わせて社会福祉協議会に大人用紙おむつを、1箱づつ増やして寄贈しています。また、沖縄の子どもたちの学業支援のため、県内大学への奨学金の寄付と那覇市育英会を通じての寄付による地域貢献もさせていただきました。

—24年の抱負をお聞かせください。

 今年は「スピード感ある行動」がキーワードになります。福山ホールディングス全体としての人材交流を含めた組織改革がそうです。福山商事は創業から70年を超え「形ができてから動く」という文化が定着しております。そういった慎重さや冷静さは残しつつも、中核を決めたら運用しながら実績を基に制度を固めていく、というようにスピード感を持って取り組んでいきたいです。制度を作り上げていく過程で、都度修正を行う事により成果までの間が短くできると期待しています。沖縄経済は明るさが見えてきましたが、コロナでもろい部分が露呈し、グループ全体でのリスク最小化を学ぶ事ができました。会社が存続するために利益を上げ続ける事は非常に大事で、その利益は共に働いてくれる社員のためでもあります。生活実態と現状の物価上昇と連動する形で社員の待遇も向上させていきながら、良い面はどんどん伸ばせるよう努力していきます。